しとしとと柔らかな雨が降る。古魔導書が床に積んであるために昼間でも薄暗い室内の窓から見える紫陽花の葉にはかたつむりがのろのろと這っている。今日はもう5月だというのに肌寒く、火をくべられたレンガ造りの暖炉のそばにある安楽椅子に腰かけながら、私…
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